3、お知らせと、ご報告
●お知らせと、ご報告 投稿者:Megumi 投稿日:2001/10/14(Sun) 16:51 No.529
・・・(この文章は、前半の別の話題の部分をカットしました)・・・
12日(金)、13日(土)の2日間にわたって、日本クラシック音楽コンクール北海道本選が北広
島市芸術文化ホール(通称・花ホール)で行われ、札幌、旭川、函館等での予選に合格した、
3部門合計35人が参加しました。私は12日の、高校、大学、一般部門の審査員をさせて頂き
ました。(13日は、小、中学校部門)
今回平日だったため、学校を休んでまで遠くから参加された学生の皆さんや、それぞれお仕事
や家庭を持ちながら、難しい曲を仕上げて参加された一般部門(年齢上限なし)の皆さんの、
真剣な演奏に点をつけるのは非常に苦しいことでした。審査員の経験は何度かありますが、そ
の点はいつも思う事です。
ここに審査についての事を詳しく書くことはできませんが、結果的に、3部門から一人も全国大
会入選者がでないという厳しい結果となりました。
でも、審査員も本当に真剣に審査しました。参加者全員に配られた審査員からのコメント、アド
バイスには、必ず良いところに対する評価も書かれていたはずですので、それを励みや参考
にして、点数の数字だけにとらわれることなく、今後も頑張って頂きたいと心から思います。
取り分け、一般部門参加者の皆さん(ピアノの先生もアマチュアの方もいらしたようですが)は、
30代、40代の方も何人もいらしたとのことで、そのご努力には、心から敬意を表します。
お仕事や家庭を抱えられて大変なはずの一般部門の皆さんの方が、学生さん達より立派な演
奏が多かったというのが、審査員全員の一致した意見であったことは、ここでお伝えしても差し
支えないことだと思います。
どうか、これからも、頑張り続けて下さい!!
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訂正 Megumi - 2001/10/14(Sun) 17:08 No.530
3部門合計35人というのは、12日だけの数字です。
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Re: お知らせと、ご報告 スピカ - 2001/10/14(Sun) 22:13 No.532
初めまして。時々、楽しくHP拝見させて頂いています。
私は、ピアノ講師をしていますが、この仕事をしていると人前で弾くという機会が意外と無く、自
分なりに弾いてはみるものの、いまいち満足感が得られない状態が続いています。Megumiさ
んの審査されたというこのコンクール、昔一度だけ出たことがあるのですが、非常に緊張してう
まく弾けずに、ちょっと苦い思い出があります。そのせいか、未だに人前で弾くことに臆病にな
ってしまっているのですが、30、40代の方も頑張っている、ということで、私も負けてられませ
んね。来年は、再び挑戦してみようかと思い直しているところです。
しかし、全国大会の入選者が1人も出なかったのは、厳しいですね〜。
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Re: お知らせと、ご報告 Megumi - 2001/10/15(Mon) 00:43 No.533
スピカさん、初めまして。時々見て下さってるとのこと、ありがとうございます。
スピカさんの書かれたように、人前で弾く・・特にソロを弾く機会は、なかなかありませんね。
私の所には(たま〜に来る方も含めると)10人近くピアノの先生や音大の卒業生がいますが、
勉強は続けていても、演奏の機会はあまりないのが実情です。(人前で演奏する気はないけれ
ど、生徒の為と自分の為に勉強しているという方もいますが、大体は演奏することに対して意
欲があるにも関わらず、です。)
札幌市新人音楽会オーディションの、非常に狭き門をくぐりぬけた人もいますが、あれは1回
出るともう出られませんし、年齢制限があって、30歳を過ぎると受けることもできません。
楽器店の講師をしている人は、「講師演奏会」に出られることもありますが(ウチに来ているピ
アノの先生のうち一人が、来年、そういう演奏会に出演が決まりましたが)、毎年出られるわけ
ではありません。
三岸好太郎美術館のミニリサイタルの企画は、あまりに応募者が多いため、書類審査に通る
のが難しく、札幌市の新人オーディションに合格しているか、演奏活動歴がないとなかなか出
演できないようです。
そういった状況の中で、コンクールを受けて、実力を発揮するのは確かに大変なことです。ス
ピカさんが、緊張でうまく弾けなかったというの、とてもよく分かります。今回審査していても、音
楽的にも技術的にも、かなりのレベルと思われるのに、部分的に雑になったり、テンポ感のコ
ントロールがきかなくなったり・・おそらく緊張のためか、あるいは、お仕事などで忙しく充分練
習ができなかったのか・・本当の実力が発揮できていないのではないかと思われる残念な演奏
が結構見受けられました。もちろん、中には後一歩で全国大会という大変立派な演奏もありま
したが・・。
もう少し演奏のチャンスが多ければ、もっと実力を発揮できた方が多いのではないかと、とても
思いました。
こういうことを個人のHPの掲示板で書いても、効果はないとは思うのですが、音楽に必ずしも
関係ない企業であっても、事業として、地元の音楽家育成のために、演奏会を開催してくれる
所はないものでしょうか・・?
経済的には、出演者にある程度のチケットノルマを持ってもらったり、チラシやプログラムに広
告を載せることで宣伝費として落としたり、お得意様へのサービスとして招待券を利用する等、
色々方法はあるとおもうのですが・・。
外国の有名演奏家ばかりに目を向けず、地元で頑張っている人達の演奏の場を作ってもら
えないものでしょうか・・?
新人音楽会ほど厳しくないオーディションや、三岸ほど厳しくない書類審査などはあってもい
いと思いますが・・。
そういった事業をなさる方が、もしも、ここをご覧になっていましたら、ご一考頂ければ幸いで
す。
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Re: お知らせと、ご報告 スピカ - 2001/10/15(Mon) 23:42 No.534
お返事ありがとうございます!
なるほど〜、札幌にいるからといって、多くの機会に恵まれるわけではないのですよね・・・(私
は田舎に住んでいるもので・・・)もちろん実力があれば、チャンスは多くなるのでしょうが。(今
はそうでもないのかしら?)確かにコンクールは、経験の差は大きいと感じます。実際にあの場
にいたら、雰囲気にのまれてしまって、練習したことの何%が出るんだろう?と感じます。
しかし、私のような地方にいても、クラシック人口はいるはずなのですが、ソロ演奏会となると
人が集まらなく、出演者のノルマが増えるばかり、というのが実情です。コンクールの前段階の
人前での演奏、という機会がなかなか無いので、この問題の解決は難しいですね。一応、私も
楽器店の講師なんですが、「講師演奏会」というのは、ここ数年行っていません。一度行ったと
きに、広告集め等、演奏以外のことが大変で、非常に苦労しました。Megumiさんは、きっと私
よりもそんな経験が、たくさん有ると思いますので、上記のコメントを書いて頂けたのだと思い
ます。
そんな状況の中で、一般の私のようなものが人前で演奏する機会は、やはりコンクールや検
定などに話が戻ってしまいますが、地道に受けていくしかなさそうです・・・
でも、Megumiさんが提案していることが、実際に出来れば、非常に励みになって、演奏もレベ
ルアップしますよね。
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Re: お知らせと、ご報告 Megumi - 2001/10/16(Tue) 17:54 No.535
スピカさん、また書いて下さって嬉しいです。
緊張して人前で演奏する経験は、本当に重要です。でも、スピカさんが書かれたように、地元
のピアノの先生方がコンサートをする場合は、何人かのジョイントであっても、裏方的な雑用や
経済的なことが非常に大変ですよね。自主リサイタルとなるともう、本当に大変!何度か自主
リサイタルをした後、いくつかギャラを頂く形で、雑用をしなくてもいいリサイタルをした時は「天
国!」と思いました。(もちろん、逆にギャラを頂くことに対する責任が重く、そういう意味で別の
大変さがありましたが・・)でも、地元のピアニストにそういう機会は本当になかなかありません。
伴奏の機会ならあるとは思いますが、ソロを弾くのとは全く違う事なので、ソリストとして活動
するのは非常に難しいのが現状です。
私は機会を求めて東京までコンクールを受けに行ったりしました。幸い賞を頂けたので「入賞
者披露演奏会」というのに出演させて頂きました。
東京で「推薦演奏会」というのに出ようと、オーディションにも申し込みました。この時は主催者
から連絡を頂き、私の北海道での演奏活動が多かった事を認めて下さって、オーディションな
しで出演させて頂いたりしました。(凄く経歴が多ければ、書類審査合格という形もあり得るらし
いです。)
どちらも、わざわざ東京で演奏するため、経済的な負担は結構大きかったです。
ヨーロッパ在住のお友達によると、向こうで演奏会をするのはとても楽で、日本はものすごく大
変だそうです。まず、会場費が安く、宣伝も日本のように立派なチラシを印刷して、チラシ入れ
にも人件費をかけるような形ではなく、街角の小さなお店のどこででも無料で配られているパン
フレット(タウン情報のようなもの)に連絡して、載せてもらうのだそうです。(掲載無料) あまり
お金がかからなければ、当然入場料も安く設定できますから、お客さんは仕事帰り等に、気が
向けばそのパンフレットを見て、ふらりと気軽にクラシックコンサートに足を運ぶそうです。無名
のピアニストでも、「この曲が聴きたいから」みたいな感じで。そして気に入ると楽屋を訪ね、
「よかった!」とほめてくれたり「ところで、あんたはどこの国だ?」と質問したり・・(笑)
コンサートを開催したり、それを楽しむ事が、とても気楽にできる環境のようです。
演奏活動が大変な日本では、一般企業の方等に、地元のクラシック音楽家へのご協力をお考
え頂けたら、嬉しいですね。
どなたかご意見のある方は、どうぞご遠慮なく返信ボタンを押して、ご意見お聞かせ下さい。
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Re: お知らせと、ご報告 Megumi - 2001/10/17(Wed) 00:41 No.536
付け加えると、私は、ピアノの先生は、生徒の為にも、たまには緊張して人前で暗譜で演奏し
ていた方がいいと思っています。
そのほうが、生徒がコンクールを受けたり、ジュニアコンサートに出演したり、音大を受験する
時に気持ちがよく分かってあげられるし、アドヴァイスしてあげられることも増えていくからで
す。そして、何より、演奏経験から得られるものが非常に大きいからです。スピカさんの書かれ
たように、「レベルアップ」していくのは間違いのないことです。
ただ、演奏する場がない以上、同じではなくても、それに近い状況を作ることでも、かなり勉強
になります。
私は20代の頃、オーディション前の2ヶ月以上、某楽器店の試弾室を借りて練習したことが
あります。フルコンの蓋を全開にして弾けるのもよかったけれど、何よりよかったのは、音がお
店に聴こえるので、お店の方やお店のお客さんに「聴かれている」状態で弾けたことでした。開
店から閉店までの8時間以上、「聴かれている」ことを意識しながら、本番で弾くように、本気で
通して弾きつづけました。(食事にも出ず、チョコレート等を口に放り込んで弾き続け、ほとんど
休憩もとらず・・)家へ帰ってからは部分練習や片手練習もしましたが、試弾室では、ひたすら
「聴かせるための演奏」をし続けました。それを週2〜3回・・。よくできたものだと我ながら思い
ますが・・(もちろんボロボロに疲れました・・)
もし、スピカさんが教えていらっしゃる楽器店にも試弾室がありましたら、結構お薦めの方法
です。(開店から閉店までとは言いませんが・・笑)
あとは、お友達のピアノの先生方と、時折小さなホールとか、なければその中のどなたかのお
宅で、お互いの演奏を聴きあうという方法もあります。「お客さんのいない演奏会」のようなこと
をするわけです。聴いているのがほんの数人でも、ピアノの先生同士なのですから、緊張でき
ます。
私は20代前半の頃、小樽の楽器店講師をしている友人に誘われ、そこの先生方のグルー
プに混ぜて頂いて、小樽の楽器店のサロンを使ってのそういう勉強会に毎月参加していまし
た。(年に1回程度、そのグループで公開の演奏会もしました。)
その方法がとてもよいと思ったので、20代の終わりくらいに札幌で、既に演奏活動をしてい
る友人達に声をかけ、同様の勉強会と、毎年はムリでしたが公開の演奏会をするようになりま
した。「ムジーク・クライス」(ドイツ語で音楽仲間)という会です。今は、会員がそれぞれ外国へ
行ったり、結婚したりして人数も減りましたが、会員のリサイタルの主催や後援程度の活動をし
ています。
現在、その形の勉強会は、ピアノの先生をしている生徒達と続けています。予約すれば午前
3時まで使用可能なホールがあるので、夜遅くまで教えている人も参加できるよう夜9時半とか
10時とかから11時か11時半まで。あくまでも「自分の為の勉強」が目的ですし、非公開なので
「お客さんに対する責任」もありませんから、どんなにできていない状態でも弾いていいというこ
とになっています。私も全然できていない状態で生徒たちの前で弾いたりもします。でも、そう
いうところで緊張して弾くと、仕上がりは早くなります。
スピカさんも、同じ楽器店の先生方で演奏に意欲のありそうな方に声をかけ、こういう勉強会
をされてみてはいかがでしょうか?
来年、是非、コンクールに挑戦して下さいね。頑張って!!
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